【原文】
人は須らく自ら省察すべし。「天は何の故に我が身を生み出し、我れをして果たして何の用に供せしむとする。我れ既に天の物なりとせば、必ず天の役あらん。天の役共せずんば、天の咎必ず至らん」と。省察して此(ここ)に到れば、則ち我が身の苟くも生く可からざるを知らん。


【訳文】
人間はだれでも皆、次の事を反省し考察しなければいけない。それは「天は何故に自分を此の世に生み出したのか。また天は我れに何の用をさせようとするのか。自分は既に天の生じた物であるから、必ず天の命ずる職務がある。ここまで、反省して考察してくると、自分は何もせずに、ただぼんやりと生活すべきではないということがわかるであろう。


【所感】
森信三先生は、人は皆「天からの封書」をもって生れて来る。ある年齢(少なくとも40歳)になったらその天からの封書を開けなければならない、と言われます。


「天からの封書」、つまり天命です。


自分はこの世の中にどんな貢献をするために生まれてきたのか?
その答えを見つけ、分に応じた役割を果たさなければなりません。


天命を果たさないのであれば、生きていく意味がないどころか、天罰を受けるのだ、と一斎先生は言います。


孔先生は十有五にして学に志し、五十にして天命を知ったと言います。


小生ももうすぐ五十になります。


いまだ天からの封書を空けきれぬままに。。。