【原文】
三代以上の意思を以て、三代以上の文字を読め。


【訳文】
三代以上のすぐれた見識をもって、三代以上の宇宙に宿る大精神を読みとれ。


【所感】
少し解釈の難しい章です。


三代とは、中国古代の夏・殷・周の三王朝のことです。


歴史は繰り返す、と言います。
歴史を学ぶことで、その奥に潜む永遠の摂理を読み取らねばならない。


一斎先生はそう教えてくれます。


この歴史とは国史や世界史といった国の歴史だけでなく、社史すなわち我々が勤める会社においても然りで、過去の社史の中に創業者の想いや、諸先輩方の努力を読み取り、目の前にある困難を乗り越えるための糧とすることが求められます。


さらに個人史を振り返ることで、自分自身の過去の出来事についても、しっかりとその意味を捉えておかなければなりません。


変転する世界の中に不変の摂理を読み取る。


この章をこのように解釈するのは、読み過ぎなのでしょうか?