原文】
春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む。


【訳文】
春風のような温かさと柔らかさをもって人に応対し、秋霜のような厳しさをもって自分自身を律(規正)していく。


【所感】
人に接するときは春風のように温かく接し、己に対しては秋の霜のような厳しさで鍛錬をするのだ、と一斎先生は言います。


言志四録全1133章の中で、小生が最も愛して止まない章句がコレです。


人にやさしく、己に厳しく


というメッセージををこれほど見事に譬え切った言葉は他にありません。


世のリーダーはまさに斯くあるべしです。


ところが得てしてこれとは真逆のリーダーが多いように思われます。


他人に厳しく、己に甘い。


かつての小生もまさにそんな真逆のリーダーでした。


自分自身では他人にも己にも厳しく接していたつもりですが、もし本当にそうであったなら、パワーハラスメントで訴えられるようなことはなかったでしょう。


人に春風のように接するためには、その人の良い点をみる習慣を身につけなければなりません。


欠点は誰にでもあるはずですから、いかに相手の良い点から学べるかを常に意識して人と接していきましょう。