【原文】
婦徳は一箇の貞字、婦道は 一箇の順字。


【訳文】
婦人の守るべき徳操は、みさおの正しいという意味の貞の一字に存する。また、婦人の守るべき道は、やさしく従う意味の順の一字にある。


【所感】
婦人の徳とはただ「貞」の一字にあり、婦人の履み行う道はただ「順」の一字にある、と一斎先生は言います。


時代が違う現代にこの言葉がどれだけの意味を持つのかはわかりません。


しかし、女性とくに奥方が貞操を守り、男性に順じていた時代こそ、男が男で居ることができたように思います。


男は単純で明快です。


立ててもらえれば、それだけで頑張れるものです。


女性の社会進出を否定するものではありませんが、もう少し馬鹿な男という生き物を上手に扱ってもらえればありがたいと思うのは、小生だけでしょうか?


それはさておき、この言葉はフォロワーシップに当てはまるように思います。


メンバーがリーダーに対して、あたかも女性が操を守るように信頼をおき、リーダーに順ってくれたなら、リーダーも活かされるはずです。


もしかしたら、これもリーダーという立場にある小生の身勝手な言い分だとされてしまうのでしょうか?