【原文】
人は須らく快楽なるを要すべし。快楽は心に在りて事に在らず。


【訳文】
人は心に楽しむところがなければいけない。楽しみは心の中にあって、自分以外の物にあるのではない。


【所感】
人はつねに快く楽しい状態であるべきである。快楽というものは自分の心の中に在るのであって、事物そのものにあるわけではない、と一斎先生は言います。


要するに物事をどう捉えるかは、自分の心次第だということでしょう。


大概の事物は、自分にとってのプラス面とマイナス面の双方を含んでいるはずです。


マイナス面だけをみれば、心は不快になり、プラス面に目を向ければ、心は快の状態になります。


小生が子供の頃に聞いて、子供ながら凄いなと思った言葉があります。


プレッシャーを楽しむ 


という言葉です。


ご存知の方も多いでしょうが、これは読売巨人軍終身名誉監督である長嶋茂雄さんの言葉です。


長嶋さんは現役時代、その言葉どおり、チャンスに滅法強い選手でした。


それはとりもなおさず、長嶋さんがプレッシャーを快楽に変えていたからでしょう。


そのときは逆境だと思うことも、後で振り返ると必要な経験であったということはよくあることです。


逆境の後にしか人生の花は咲きません。


そうであるなら、逆境を楽しむくらいの心の余裕を持ちたいものです。