【原文】
人の言を聴くは、則ち多きを厭はざれ。賢・不肖となく、皆資益あり。自ら言うは、則ち多かるなかれ。多ければ、則ち口過あり、また或いは人を誤る。


【訳文】
人の言葉を聞くことは、いくら多く聞いてもいやがらない。話す人の賢・愚に関係なくみな自分のためになる。しかし、自分では余り多く言うてはいけない。とにかく、口数が多いと失言したり、また他人を誤って迷惑させることがある。


【所感】
人の言葉を聴く上では、なるべく多く聴くべきである。賢者と愚者といったことは関係なく、すべて自分にとって得るものがある。自分が話すときは、多く話すことを避けるべきである。多く話せば失言を生んだり、相手を困惑させることになる、と一斎先生は言います。


人の話しを聴くということは、忍耐力を必要とします。


特に、自分がよい印象をもっていない相手や、目下の人の話しを真剣に聴くというのは難しいものです。


しかし、ここで一斎先生が言われるように、そこから何かを得ようと積極的になれば、その時間を無駄にせず、有益な時間とすることができるのかも知れません。


我以外皆我師 


という言葉をもう一度胸に刻んでおきましょう。


また、昔から、


口は禍の元 


と言われます。


小生はいつも言葉が多すぎて、墓穴を掘ってきました。


確かに小生の周囲でも、徳の高い人というのは、概して無口です。


今から小生も、発言を日頃の80%程度まで抑えてみます。