今日のことば

【原文】
天地間の事物は必ず配合の理有り。極陽の者出ずる有れば、必ず極陰の者有りて来り配す。人の物と皆然り。〔『言志耋録』第84条〕

【意訳】
世の中の事物というものはすべて均衡がとれているものである。極端に陽なものが出ると、次には必ず極端に陰なものが出現する。人間も物もすべてこの理が支配している

【一日一斎物語的解釈】
陰陽の変転の理からいえば、極端に陰の状態となれば、次には極端に陽な状態が訪れるはずである。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、家てゆっくりお盆休みを過ごしているようです。

「マジか? 新幹線の乗車率が15%だってよ」

「高速道路もガラガラらしいわよ。今日、友達がアウトレットに行ったらしいんだけど、人がどれくらいいるかとビクビクして行ったら、ガラガラで拍子抜けしたってLINEで送ってきたよ」

奥さんの奈穂さんと会話しているようです。

「子供たちもどこにも行けないから可哀そうね。いつまでこんな状態が続くのかなぁ」

「ワクチンが開発されるまでは続くだろうな」

「どれくらい先なの?」

「早くても1年近くはかかるんじゃないの?」

「えー、じゃあ来年の夏もこんな感じ?」

「でもさ、かならずいつかは収束するんだよ。易の陰陽の原理からいえば、今は極端に陰の時に入った。ということは、この後は極端に陽のときが来るはずだ!」

「イサムは相変わらず呑気ね」

「いや、これは間違いないことさ。どんな楽しい時代が来るのか、今からワクワクしてるんだ」

「それ、外で話さない方が良いんじゃない? 頭がおかしくなったと思われるわよ」

「言いたい奴には言わせておくさ。そのかわり凄い時代が来たら、ほら見ろってクソグソに文句を言ってやる!」

「でも、本当にそうだとしたら、楽しみね!」

「このまま暗黒時代が続くと思うのも自分、明るい未来が待っていると思うのも自分。じゃあ、どっちを取るかって話だよ」

「誰も未来は予測できないもんね」

「そうそう。AIがいくら発達しても疫病の感染までは予測できないだろう。だったら、楽天的に考えて過ごした方がいいだろ」

「ピンポーン」

「あ、荷物が届いたな」

「イサム、また何か買ったの?」

「ネットで鞄を頼んだんだ」

「また? この前も鞄を買わなかった? ウチには毎日何か届くよね?」

「言っただろ、俺は楽天でいくって!」


ひとりごと 

今年のお盆はいつもと違う不思議なお盆ですね。

これを極陰と捉えるなら、一斎先生が言うように、この後には極陽の時がくるはずです。

それを楽しみに、今はできることをしっかりとやっていきましょう。

あ、お盆ですから、帰省できなくても、ご先祖様への感謝のお祈りは忘れずに行いましょう!


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