今日のことば

【原文】
春風以て人を和し、雷霆(らいてい)以て人を警め、霜露(そうろ)以て人を粛し、氷雪以て人を固くす。「風雨霜露も教えに非ざる無し」とは、此の類を謂うなり。〔『言志耋録』第85条〕

【意訳】
春風のように人と相和し、雷鳴と稲妻のように人を戒め、霜や露のように人の心を引き締め、氷雪のように人の心を堅固なものとする。『礼記』にいう「風雨霜露も教えに非ざる無し」とは、こうしたことを言うのである

【一日一斎物語的解釈】
どんな事象も学びにできないものはない。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、行きつけの喫茶店の個室を借りて読書をしてるようです。

「しかし、暑いなぁ。チャリンコで来たのは大失敗だ。Tシャツがびしょ濡れだよ」

しばらく涼んでいると注文したアイスコーヒーのLサイズが運ばれてきました。

「デカ! マスター、これはデカいねぇ」

「500mlだからね。でも、汗かいているし、これくらいでちょうど良いんじゃないの?」

「たしかに。たぶんこれでも足りないから、後でお替りよろしくね!」

マスターが部屋を出たので、神坂課長はマスクを外したようです。

「今年は暑さに加えて、このマスクがなぁ。さて、勉強、勉強」

今日も『言志四録』を取り出したようです。

「なるほど、春風も雷鳴も霜も雪もすべて人間の態度に置き換えてみれるわけか。まてよ、だとすると、この暑さはどう考えればいいんだ?」

「ダメだ、暑いという言葉からは、どうしても修造が浮かんでくる。まてよ、それでいいのか? 修造のように、やたらポジティブに人の背中を押せ、という解釈でもいいか?」

「いや、しかし俺が修造のノリで石崎とかに話しかけたら、確実に無視してくるか、露骨に嫌な顔をするんだろうな」

「本当は春風のように接したい気持ちはあるんだけど、いまさらキャラ変更したら、みんな戸惑うだろうなぁ」

そのとき、携帯電話が鳴りました。

「あれ、会社の携帯じゃないか、誰だ? うわぁ、石崎か、またトラブルでも起きたのか? はい、もしもし」

「あ、神坂課長。お休みのところすみません。実は・・・」

その日の朝、内視鏡のデモで検査に立ち会った際に、内視鏡画像の色調整ができず、そのまま検査を実施してもらったようで、ドクターがご立腹だという話でした。

神坂課長は、今後の対応についてアドバイスをしたようです。

「これからもう1例あるんだよな。とりあえず、それで様子をみてくれ。石崎、お前なら大丈夫だ! 逆境に感謝しよう。ありがとう、逆境!」

「はい、やってみます」

「あれ?」

「なんですか?」

「いや、今さ。松岡修造を意識して暑苦しくポジティブに話しかけてみたんだけど、気づかなかった?」

「え? いつもの神坂課長と何も変わりませんでしたけど・・・」

「マジか! 俺はもともと真夏のように暑苦しかったのかぁ!!」


ひとりごと 

今年も猛暑がやってきましたね。

こんなに暑い夏なのに、今年は外出時にはマスクが不可欠です。

脱水症にならない様に注意してお過ごしくださいね。

それにしても、一斎先生なら、この暑さからどんな学びを得るのでしょうか?


salaryman_ojisan