今日のことば

【原文】
胡文定云う、「世事は当に行雲流水の如くなるべし」と。余謂(おも)えらく、「心事は当に朗月清風の如くなるべし」と。〔『言志耋録』第109条〕

【意訳】
中国北宋時代末期の大儒者である胡安国は、「世間のことは、 漂う雲や流れる水のごとく、こだわりを持たないようにするべきである」と言った。私は「心のことは、朗らかな月や清々しい風のように明るくさわやかであるべきだ」と思う

一日一斎物語的解釈
世間の出来事に心を煩わせるべきではない。ただ、こころは清々しく朗らかに保ちたいものだ。


今日のストーリー

今朝の神坂課長は、ネットニュースを見ているようです。

神坂「いやー、今回の台風10号はどんな最悪な結果を引き起こすのかと思って心配していたけど、意外と被害が少なそうでひと安心だな」

山田「今回は国もかなり積極的に避難を呼び掛けたり、準備をするように告知していましたから、あれも大きかったんじゃないですか?」

「そうだろうね。でも、まだ土砂崩れには注意が必要だろうなぁ」

「これから台風シーズンですから、今年も心配ですね」

「うん。でもまあ、COVID19もそうだけど、あんまり心配し過ぎてもいけない気もするよね。もちろん、備えは必要だし、感染予防を怠ってはいけないけどさ」

「そうですね。必要以上に心を煩わせるのは、ストレスになりますよね」

「うん、心の中はなるべく爽快に、朗らかでいたいよね」

「意外と人間というものは、自分ではどうしようもないことに心を悩ませていることが多いですからね」

「そうそう。俺も2課の若いメンバーのことはいつも気にかけてはいるけど、最終的に成長するかしないかは、奴ら次第だからね」

神坂課長は、スマホゲームをネタにゲラゲラ笑っている石崎君・善久君・梅田君の3名に優しい目線を送っています。

「私も娘の進路のことでは、すごく悩んでいるんですけど、それも娘が決めることですね」

「そうだよ、山田さん。わが子を自分の思い通りにしたいと思うのは、親のエゴだよ。やりたいことをやらせて温かく見守ろうよ」

「そうですね。大きな会社に入らなくてもいいから、良い会社に入って欲しいです」

「ウチみたいな?」

「はい。この会社は素晴らしい会社だと思いますよ。やんちゃな会社ではありますけどね!」

「それって、俺がいるから?」

「神坂課長だけじゃないですよ。大累課長、清水君、雑賀君なんて個性が強いですから」

「それは否定できないな。そんな会社に仏のような山田さんがこうして居てくれるのはありがたいことだよ」

「さっき、課長があの3人を見つめる視線を見ていて、私の若い頃を思い出しました。私も神坂課長とか大累課長をそんな感じで見ていましたから」

「先輩! その節はお世話になりました!!(笑)」


ひとりごと

世の中には自分の力ではどうにもならないことが多々あります。

しかし、わかっていても、人はそれに一喜一憂してしまう。

自分でできる限りの準備をしたなら、後は天命を待つのが一番良さそうです。


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