今日のことば

【原文】
感応の妙は異類にも通ず。況や人においてをや。〔『言志耋録』第122条〕

【意訳】
感応の不思議さは禽獣でさえ通じている。まして人間同士において感応が無いはずはない

【一日一斎物語的解釈】
動物との間でさえ感応は生じるのだから、人間同士で通じ合えないはずはない。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、佐藤部長と「季節の料理 ちさと」に居るようです。

「明日から4連休ですね。気が重いです」

「なんで? 働いていた方がいいということ?」

「子供たちは部活だとかなんとかで家に居ないので、妻と二人きりになる時間が長いんですよねぇ」

「ははは。二人きりが辛いの?」

「何を話せばよいのか? 未だに分かり合えないわが家です。(笑)」

「私は羨ましいよ」

「あ、すみません」

「気にしないでいいよ。家に帰っても一人の方がもっと辛いと思うけどなぁ」

「部長には申し訳ないですが、ちょっとうらやましくもあります」

「こらっ!」

「すみません」

「ねぇ、神坂君。前に奥さんが文鳥を買ったって言ってなかった?」

ちさとママが料理を運んできたようです。

「そうそう、よく覚えているね。今は、文鳥をわが子以上に可愛がってる」

「男の子は言うことを聞かないから、寂しいのよ、きっと。おまけにそこのアホ亭主も飲み歩いてばかりだしね」

「金を落としている客に向かって、酷いこというなぁ、このババアは!」

「ババアって言ったな!」

「まあまあ、二人とも、落ち着いて。でも、文鳥が居るなら、それほど会話をしなくても済むんじゃないの、ねぇママ?」

「そうよ、文鳥が一番可愛いんだと思うしね」

「そのとおり! ただねぇ、言わなくてもいい愚痴を言う訳よ。『文鳥とはこんなに分かり合えるのに、どうして旦那とは分かり合えないのかな』とか、『ガキどもはちっとも感謝してくれないけど、君たちはちゃんと感謝してくれているね』とかさ。これみよがしに言われるんだ」

「ははは。奥さんはやり手ね」

「しかし、ペットですら感応があるというのに、夫婦というのはどうして分かり合えないのかね?」

「永遠のテーマかもね」

「ということで、今日は閉店まで居させて!」


ひとりごと

小生はペットというものがあまり好きではなく、動物との感応というものは理解ができません。

しかし過日、志村けんさんが亡くなって、志村動物園の特番を視ましたが、たしかに志村さんと動物たちは何かを会話しているようでした。

むしろ、動物と感応できる人の方が、人間間の感応も上手にできるものなのかも知れません。

だとすると小生は・・・?


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