今日のことば

【原文】
病を病無きの時に慎めば則ち病無し。患(うれい)を患無きの日に慮れば則ち患無し。是を之れ豫と謂う。事に先だつの豫は則ち豫楽の豫にて一(いつ)なり。〔『言志耋録』第148条〕

【意訳】
病気でないときに充分に生活を慎めば病気には罹らない。憂鬱なことがない時にあらかじめ配慮しておけば憂鬱になることもない。これを「あらかじめする」という。あらかじめ先手を打っておくという意味の「豫(予)」は、たのしむという意味の「豫楽」と同じものである

【一日一斎物語的解釈】
病気を治療することに力を注ぐより、病気に罹らないように配慮することが大切である。すなわち病気の予防に取り組めば、精神的にも経済的にも幸せな日々を過ごすことができるのだ。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、大累課長と一緒に医療と介護の総合展に参加しているようです。

「さっきの国際医科大学の松川先生と高山先生の講演は面白かったな」

「そうですね。同じ大学の教授ですけど、かなり新型コロナウィルスに対する認識が違っていましたね」

「ただ、どうやら当初想定していたような狂暴なウィルスではないという認識に落ち着きつつはあるな」

「高山先生は、おとなしいウィルスだと言っていましたね」

「うん。ただし、ごくまれにサイトカイン・ストームを引き起こして、重症化させ、血管がボロボロのような人の場合は死に至る。そういう話だった」

「松川先生も、お互いにマスクをして会話をすることがないような環境なら席を埋めてセミナーを開いても問題はないと言っていましたね」

「そろそろ、正しく理解するというレベルをもう少し上げて、まさにウィズ・コロナを意識した経済活動を始めないとダメだよな」

「そう言って、川井専務がダメだと言ったこの出張を無理やり説得した神坂さんはさすがです!」

「やっぱり来てよかったと思うよ。しっかり会社にフィードバックしよう」

「とはいえ、マスクの効果はやはりそれなりに大きいのでしょうね」

「手洗い、うがい、マスク着用。この3つはCOVID19を予防する上では、同じくらい重要なんじゃないのかな」

「これが新しい常識となれば、インフルエンザやノロは激減しますね」

「間違いないよ。今年の冬がそれを証明するだろう。そうなれば、結局、医療費も押さえられるし、なによりみんなが楽しく暮らせる。やっぱり、病気は治療するより予防することに金と力を注ぐべきだよな」

「はい。ただ、予防が中心となると、医療機器は売れなくなりますよ」

「俺たち医療機器ディーラーの悩みはそこだよ。医療機器とは、多くのものが治療機器だからな」

「でもまあ、常に新しい病気は生まれてくるだろうから、治療がまったくなくなることはないでしょうけどね」

「たしかに。しかし、そう高をくくっていては危険だぞ。もっと病院経営に関連する仕事に関わっていかないとな」

「それで、次は地域連携に関するセミナーを聞くというわけですね?」

「そう。お前は、AIについてのセミナーだったな? では、16時半に受付のあたりで待ち合わせよう!」


ひとりごと

小生は、現在幕張に来ています。

ストーリーに書いた「医療と介護の総合展」に参加し、主にセミナーを聴講しながら、医療のトレンドを勉強しています。

コロナウィルスの講演は、やはり数多く設置されています。

現在のコロナは、少なくとも日本においては、SARSやエボラといった毒性の高いウィルスではない、というのが専門家の見方のようです。

正しく理解するためにも、マスコミ、とくにテレビの報道番組は、こういう情報も流して、予防の大切さと経済を回すことの両面を回すための背中を押して欲しいものです。


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