今日のことば

【原文】
騎戦は(もっぱ)ら馬足の蹂躙に在り。故に宜しく数十騎を連ねて縦横に馳突(ちとつ)すべし。則ち唯だ其の時の宜しきのみ。〔『言志耋録』第236条〕

【意訳】
騎馬戦というものは主に馬の脚で相手を踏みにじるものである。したがって、数十騎で連なって縦横無尽に疾走して突進するべきである。つまり相手の状況をみての臨機応変な対応が重要である

【一日一斎物語的解釈】
戦術というものは、臨機応変に打ち手を変えるべきものである。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、O社の川北支店長と打ち合わせ中のようです。

「これだけCOVID-19の感染が広まってくると、開業医さんの内視鏡商談は軒並みストップになるのも仕方ないですよね」

「もちろん、そうだけどね。そこを協力して何とか売り上げを確保して欲しいんですよ」

「そう言われても、どうすればいいのか・・・」

「今回、大規模なオンラインセミナーを企画しようと思っているんだ」

「大学の系列別にですか?」

「そこが今悩んでいるところなんだ。あえて一網打尽を狙うなら、4大学まとめてやりたいんだけどねぇ」

「N大の中村教授が承諾するかどうかですね」

「そこでお願いがあるんだけどね。中村教授とアポを取ってもらって、一緒に会えないかな?」

「中村教授となると、私より佐藤ですね。ウチの佐藤からアポを入れれば会えると思いますよ」

「なんとかお願いできないかなぁ。開業医さんを一軒一軒しらみつぶしに当たるのは、工数的にも難しいし、なかなかこの時期
に商談に伺うわけにもいかないからねぇ」

「臨機応変な対応というのは必要でしょうけどね。この時期に商談の話をするのは、ちょっとリスキーじゃないですかねぇ」

「それは重々わかっているんだけど、当社も新システムを導入した今期は勝負の時期なんですよ」

「たしかに今何ができるかと考えれば、オンラインの活用しかないでしょうね。でも、これって我々ディーラーが中抜きされるきっかけになるのではないかと恐れているんですよ」

「御社は、中村教授を筆頭にVIPドクターとの関係が良好ですから、大丈夫でしょう?」

「本気でそう思ってますか? 本当は我々を飛ばして直接ドクターとつながりたいというのが本音でしょう?」

「そんなことないですって! とにかく、今は臨機応変にできることをやりたいんですよ。ご協力お願いします!」

「川北さん、完全に動揺してますけど・・・」

「そ、そんなことないです。それは勘繰り過ぎですからね!!」

「まぁ、ウチとしても御社に切られたら終りですから、やれと言われればやりますけど、お願いしますよ。ある日突然、『御社とは今日を限りになんて言わないでくださいね」

「もちろんですよ!!!」


ひとりごと

どんな環境にあっても100%成功する戦術などあり得ません。

自分の実力、敵の力、そして環境。

この3つを客観的に分析し、最適な戦術を討たねばなりません。

時には今までとは真逆の手を打つ必要もあり得るのです。


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