今日のことば

【原文】
今の儒者は、徒らに書蠹(しょと)と為りて気力振わず。宜しく時に武技を試みて以て英気を養うべし。文学に於いても亦益有り。余は齢已(よわい)に耋(てつ)なり。今は則ち已みぬ。但だ人をして之を肄習(いしゅう)せしめんのみ。〔『言志耋録』第240条〕

【意訳】
今の儒者は、あたかも本のしみのように読書の虫になってしまっており、気力を失っている。時には武道もたしなんで英気を養うべきである。そうすることで、本来の学問にも良い影響を与えるものだ。私ももう八十歳になったので、今は武道はやめて、若い人にこれを習わせようとすることに力を尽くしている

【一日一斎物語的解釈】
本を読んでいるだけでは、真の学びは得られない。スポーツや仕事などで身体を動かし、学びを実践してこそ、真の学びとなり得るのだ。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、YouTubeで孔田丘一の儒学講座を観ているようです。

孔田「皆さん、明けましておめでとうございます。まだお迎えが来んので、今年もボチボチとほざいていきますので、暇な人はお付き合いください」

「そして、新年早々緊急事態宣言が出てしまったので、外出もできずに暇つぶしでこのチャンネルを観ているあなた! くだらんテレビを観るよりはずっと学びになるはずですぞ!」

「皆さんは、ワシのことをどのように見ておられるかな? 本ばかり読んでいる本の虫だとお思いか?」

「実はそうでもないのですぞ。実は、剣道八段の達人なのじゃ」

神坂「知っているよ。毎回自慢しているじゃないか!」

「やはり文武両道が大事です。かつて、 世の中にか(蚊)ほどうるさきものはなし ブンブ(文武)というて夜も寝られず』などと歌って、寛政の改革や白河楽翁公を皮肉ったバカ者がいたらしいが、けしからんことじゃ!!」

「人間の頭と体のバランスをとるには、文武両道しかない。頭でっかちも行けないし、学ばずにただ行動するような輩もロクな人生を歩めませんぞ!」

「そう言われてみると、俺も最近は運動をしてないなぁ」

「まして、緊急事態宣言で引きこもっていたら、益々身体がなまり、体重だけが右肩上がりじゃよ」

「それは否定できない」

「ワシの知り合いにも、まだ50歳そこそこなのに、もう膝が痛いなどと情けないことを言うておる男がいてのう。この前も喝を入れたばかりじゃ」

「そもそも本だけで何が学べると思うておるのか? 学んだことを実践せねば、真の学びにはならないのじゃ。諸君は本を読んだだけで水泳ができるようになったかな? それが、学びと実践の両方が重要な証じゃよ」

「そのとおりだ」

「一流のスポーツ選手に古典を読み込んでいる人が多いのも、またそれを証明しておる」

「たしかに、長谷部とか為末とかは本が好きだと言ってたなぁ。野球でいえば、野村克也さんだな」

「さあ、それがわかったならYouTubeばかり見ておらんと、身体を動かしなさい。家の周りを歩くのもよし、家で腕立て伏せをするもよし」

「相変わらず強引な展開だな」

「ワシも竹刀が振りたくなってきましたぞ。今日はこのあたりでさらばじゃ!!」

「おいおい、終わり方が突然すぎるよ! しかし、この爺さんにはなぜか惹かれるものがあるよなぁ。これも学びの成果なのだろうか?」


ひとりごと

実は小生、3週間前から右膝が痛くなり、先日整形外科を受診しました。

診断結果は、老いの前兆とのこと。

愕然としました・・・。

学びと運動の両立を図るために、ダイエットとともに、腕立て伏せを始めた次第です。


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