今日のことば

【原文】
老人の食物に於けるは、宜しく視て薬餌と為すべし。分量有り、加減有り、又生熟の度有り。〔『言志耋録』第305条〕

意訳
年をとった人が食べる食事は、すべて薬だとみなすべきである。その人にとって最適な分量、最適な味付けの加減、また最適な熟成度合いがあるのだ

一日一斎物語的解釈
食事は常に自分の身体に対する薬だとみなすべきである。その年齢に応じて、分量や味の濃淡、あるいは生か否かを考えて摂取する必要があろう。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、大累、新美の両課長と3人で焼肉屋さんに来たようです。

「久しぶりの焼肉だなぁ。若い頃は安い食べ放題の店によく行ったよな」

「行きましたね。『スタミナ三郎は私たちのホームでしたね」

「たしかにそうでした。週に1~2回は必ず行ってましたね」

「食べ放題で2,980円だったよな。それで酒も飲めた。懐の寂しい若造には最適な店だったよな」

「いつからですかね、だんだん行かなくなったのは?」

「年齢と共に、量も食べられなくなったし、それよりも質の良い食事を好むようになったんでしょうね」

「それなりに懐も温まったってことだよな」

「四十を超えてからは、焼肉屋で食べ過ぎると、夜中にだいたい下痢になるんだよ」

「神坂さんは、食事中でも平気でそういう話題をしますよね。人間を疑うわ!」

「大袈裟な野郎だな。でも、そうじゃないか? 若い頃はとにかく腹を満たせばそれでよかったんだけど、今はやっぱり食事の時間を楽しみたい。そうなると、旨い酒、美味しい食事が欲しくなるだろ?」

「それはその通りですね。あ、そろそろお肉を追加しますか?」

「そうだな。ここは生肉も旨いんだよ。レバ刺しとミノ刺しを食べようぜ」

「大丈夫ですか、お腹?」

「たぶん・・・」

「明日、『やっぱり下痢したわ』とかデカい声で言わないでくださいね」

「今のお前の声がデカいわ。ほら、あそこのOLが笑ってるぞ」

「しまった、酒を飲むとつい声がデカくなる・・・」

「ははは。そういえば一斎先生が、老人は食事を薬だと思え、と言っていたな。しかし、老人でなくても、四十を超えた人間は、食事に気をつかうべきなんだろうな

「お酒もね」

「そうだ、今度3人で『スタミナ三郎』に行ってみますか?」

「えー、俺はやめておく。絶対下痢するもん!」

「神坂さん!!」


ひとりごと

たしかに若い頃は、質より量の食事にこだわって、よく食べ放題のお店に行きました。

いつからかそういうお店には行かなくなったことに気づきます。

身体が自然に量より質を求めているのでしょうか?

とはいえ、まだまだ明らかなメタボ体形の小生です。

もっと控えるべきなのですが・・・。


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