今日のことば

原文】
已むを得ざるに薄(せま)りて、而る後に諸(これ)を外に発するは、花なり。〔『言志録』第92条〕

意訳
やむにやまれぬこととなって、はじめて蕾を打ち破って外に開くのが花である

【一日一斎物語的解釈】
もうこれ以上はできないという所まで努力を続けた末に、ぱっと花開くのが人の才能である。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、出社早々ネットニュースでオリンピックのサイトを見ているようです。

「日本選手団、調子良いじゃないか」

「昨晩の卓球混合ダブルスの金メダルは感動しました」

石崎君が応対しています。

「凄かったなぁ。特にファイナルセットの猛攻は、どっちが王者なのかわからなくなるくらいだった」

「悲願の金メダルのはずですけど、まったく涙がなかったのも清々しくて良かったですね」

「うん、勝って涙を流すのも悪くないが、笑顔の金メダルは最高だったな。やっぱり男はああじゃなくちゃな」

「伊藤選手は女子ですよ」

「わかってるよ! 水谷君も泣いてなかったじゃないか」

「よく、試合には流れがあると言いますけど、昨日の試合は実力的に勝っていたように見えましたけどね」

「ずっと中国に負け続け、それでも下を向かずに練習を続けてきた。そういう努力の結晶がまさに昨日の試合だったんじゃないかな」

「でも、あんな大舞台でそれが実るなんて最高ですね」

「大舞台だからこそ、努力が花を開いたんだよ。死ぬほど辛い練習だったんだろう。それをやり切ったという自信が奇跡を起こさせたんじゃないかな」

「私たちの仕事でもそういうことってあるんですかね?」

「あるよ。『努力は裏切らない』って言葉は、別にスポーツの専売特許ってわけじゃないはずだ」

「神様っているのかも知れませんね」

「卓球の神様、サッカーの神様、そして営業の神様。きっと、どんな職種にも神様がいて、努力した人間には恵みを与えてくれるんだよ、きっと!」

「営業の神様に認めてもらえるような努力をしたいな!」

「お前は幸せものだよ」

「え、何故ですか?」

「だって、お前のそばには俺という営業の神様が居て、近くでお前に直接恵みを与えているんだからな」

「はぁ?」


ひとりごと

火事場の馬鹿力という言葉もあります。

人間は時に、普段は考えられないような力を発揮することがあります。

しかし、何も努力せず、何も考えていない人にはそうした力は与えられないのでしょう。

やはり、努力という肥料を与えない限り、成功の蕾は花開くことがないはずです。


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