今日のことば

原文】
布置宜しきを得て、而も安排(あんばい)を仮らざる者は山川なり。〔『言志録』第93条〕

【意訳】
うまく布(し)き並べられて、さらにほどよくすることを要しないのは、山や川の自然である。

【一日一斎物語的解釈】
山や川のような自然の配置には少しの無理もない。組織形成の際には大いに参考にすべきである。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、総務部の居室で西村部長と談笑しているようです。

「ここのところずっと旅に出れてないだろう。それでDVDを買ったんだよ」

「アダルトですか?」

「バカたれ! そんなもの買うわけないだろ!」

「あ、そうですね。あれは、買うものじゃなくて、借りるものか」

「そういうことじゃないわ!!」

「で、なんのDVDですか?」

「『日本の名所100選』という10巻もののDVDだよ」

「凄いのを買いましたね」

「おととしまでは、サトちゃんや神坂君と時々旅に出てたのに、最近はステイホームだからね」

「そうですね。しばらく行ってませんねぇ」

「それで、せめて動画で旅行気分を味わおうと思ってね」

「そういうことですか。たしかに大自然の空気を思い切り吸い込みたいですね」

「今回、動画で大自然の景色を観てみると、あらためて山や川の配置には隙がないなと思ったよ」

「奇跡の調和を感じますね」

「見えない誰かがレイアウトをしているんじゃないかと思うよね」

「組織運営にも参考になりますね」

「お、やっぱり神坂君は成長しているな。君の口からそんな言葉が出るとはな」

「ひとり一人の個性を把握して、最大限に能力を発揮させる配置をする。勉強になります」

「うん、どんなことからも学ぶことはできるんだね。もちろん、アレからもね!」

「酒ですね。でも・・・」

「なんだよ?」

「西村さんが酒から学んでいるとは思えないなぁ。毎回、飲むと終着駅で駅員さんに起こされていますよね?」

「そうだよ。そして、お酒はほどほどに飲むのが一番だということを教えられているわけさ」

「・・・」


ひとりごと

大自然の見事な調和には、一斎先生ならずとも何者かの存在を感じてしまいます。

そして、多くのことを学ぶことができます。

人はどんなことからも学べますが、特に宇宙の摂理を反映した大自然の調和から学べることは多いように感じます。


kawa