今日のことば

原文】
聖人は強健にして病無き人の如く、賢人は摂生(せっせい)して病を慎む人の如く、常人は虚羸(きょるい)にして病多き人の如し。〔『言志録』第127条〕

【意訳】
聖人は身体が強く健康で病気のない人のようであり、賢人は努めて病気にならないように気をつけている人のようであり、普通の人は体が弱く病気がちな人のようである。

【一日一斎物語的解釈】
超一流のビジネスマンは、意識しなくとも禍の根源を生むような行動はしない。一流のビジネスマンは、常に意識をして禍が降りかかることのないように心がけている。三流のビジネスマンは、そうした意識がないために、容易に禍に巻き込まれてしまう。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、営業2課の石崎君をランチに誘ったようです。

「今日はラーメンの気分なんだけど、いいか?」

「ラーメンなら毎日でもいいです」

「それはマズいぞ。俺の知っている人でずっと独身で通した人がいてな。その人はほぼ毎日ラーメンを食べていたんだ」

「うらやましい」

「その結果、どうなったと思う?」

「どうなったのですか?」

「40代で高血圧症になって、50代前半で脳卒中で倒れたんだよ。命はとりとめたけど、左半身に麻痺が残った」

「それってラーメンの食べ過ぎなのですか?」

「もちろんそれだけが原因ではないだろう。しかし、やはり何らかの関係はあるんじゃないかな」

「気をつけます」

「そうだな。俺のその知人は、聖人・賢人・凡人に分ければ、やはり凡人にあたるだろうな」

「どういうことですか?」

「そもそも聖人という人は、何も意識せずともバランスの良い食生活が出来る人。そして、賢人と言うのは、身体を気遣って大好きなラーメンであっても週に一回程度の抑えられる」

「なるほど。でも、凡人は自分の欲に負けてしまうわけですね?」

「そういうことだ。まぁ、これは食事に限らないかもな。超一流の営業人は意識しなくても、クレームになるようなことはしない。一流の営業人となると、意識して慎重にお客様に接するからクレームには至らない。しかし、三流の営業マンは、そういうことに関心がないから、大きなトラブルを巻き起こすわけだ」

「私はまだまだ三流です」

「そのとおりだ! だがな、俺の若い頃よりはよっぽどしっかりしているよ。ちゃんと意識をすれば、必ず超一流になれるさ」

「本当ですか?」

「うん、ラーメンを我慢することは、そのための大事な練習かも知れないぞ」


ひとりごと

意識せずとも道から外れないのが聖人、意識して道から外れないようにするのが賢人、意識せず道から外れてしまうのが凡人、ということでしょうか?

これはどんな業界のどんな仕事にも当てはまる真理かも知れません。

まずは凡人の域を脱し、賢人のレベルを確保したいところですね。


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