今日のことば

原文】
身恒に病む者は、其の痛みを覚えず。心恒に病む者も、亦其の痛みを覚えず。〔『言志録』第128条〕

【意訳】
恒に身を病んでいる人はその痛みを感じなくなってしまう。また恒に心を病んでいる人も、その心の痛みが麻痺してしまい、わからなくなってしまう。

【一日一斎物語的解釈】
恒に心身を病んでいる人は身体の痛みも心の痛みも感じなくなってしまう。それと同じように、仕事においても常にマイナス思考でうまく行かない状態が続くとそのことに慣れてしまい、向上心が失われてしまう。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、営業2課の善久君と面談をしているようです。

「これで3連敗です。ちょっと自信を失いかけています」

「また、ネガティブの虫が動きだしたな」

「え?」

「お前が調子の良い時というのは、すごく考え方もポジティブなんだよ。もちろん、表情も明るい」

「はい」

「ところが調子が悪くなってくると、ネガティブ思考の渦に巻き込まれてしまう。その時の表情が今の表情だ」

「そうですか・・・」

「ずっと心を病んでいる人はいつしか心の痛みを感じなくなるんだよ。それと同じで、ネガティブ思考の渦に巻き込まれると、自分がネガティブであることがわらかなくなるんだ」

「たしかに今、私は自分自身がネガティブに考えているとは思っていませんでした」

「そうだろう。でも、そもそも自信を失いかけているということがネガティブじゃないか」

「そういう時は、どうしたら良いのですか?」

「『幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ』って言葉があるんだ。シンドイ時こそ心で鳴いて、顔で笑ってみろ」

「そんなことでポジティブになれますか?」

「『こんにちは』を笑顔と泣き顔で発してみろ。全然音が違うから」

善久君が試してみたようです。

「本当ですね。自分でも全然音が違うのがわかります!」

「笑顔で発した『こんにちは』は周りを明るくする。しかし、泣き顔で発した『こんちには』は周囲を暗くするんだよ」

「はい、よくわかりました!」

「とりあえず笑顔になれるような旨い飯でも食いにいくか?」

「ありがとうございます!!」

「ちっ、まだ奢るとは言ってないんだけどな。そんな明るい声でお礼を言われたら、もう奢るしかないな。(笑)」


ひとりごと

慣れというのは怖いものです。

ネガティブ思考に慣れれば、ネガティブであることに気づかなくなります。

ポジティブ思考に慣れれば、常にポジティブでいられます。

辛くても笑顔で行きましょう。

どうせ人生、『いい事ばかりはありゃしない
のですから。


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