今日のことば

原文】
孝子は即ち忠臣にして、賢相は即ち良将なり。〔『言志録』第215条〕

【意訳】
親孝行な人は上司に仕えても忠を尽くすものであり、国を治めても賢い大臣は軍隊を率いれば優れた将軍となるものだ

【一日一斎物語的解釈】
上司に敬意をもって仕事ができる部下を求めるなら、親孝行の人を選ぶべきである。また組織をまとめることができるリーダーは、営業部門を率いても良い結果を残すことができるものである。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、大累課長とランチ中のようです。

「神坂さん、驚きましたね、Y社の営業本部長に就任した影山さんは、営業未経験らしいですよ」

「そうらしいね。菊池君も驚いてたよ」

「あんなマンモス企業の営業トップに未経験者を抜擢するなんて、どういう考えなんでしょうかね?」

「菊池君によると、影山さんというのは総務や経理、人事の長を歴任してきた人で、どの部署でもめまぐるしい成果を上げているらしいんだよ」

「だからって、営業は別じゃないですかね?」

「いや、人をまとめることができるなら、不可能ではないと思うな」

「もし、Y社の営業部門に神坂さんみたいな人がいたら、絶対納得しないですよね」

「俺を例に出すな。お前も一緒だろ!!」

「ということは、神坂さんも納得できないんでしょ?」

「そりゃ、営業でバリバリやってきた人からすれば、納得しづらいところはあるだろう。でも、滝沢会長のことだから、何か確信があるんじゃないのかな」

「神坂さんは、滝沢会長を尊敬していますもんね」

「先代の中山会長、そして滝沢会長は、凄い人だよ。ライバル企業のトップではあるけど、この業界をリードしてきた先人だし、尊敬するのは当然だろう」

「ちょっと前は、会長派と社長派に分かれて結構ゴタゴタが続いていたので、ここで滝沢さんがカードを切ったという感じですかね?」

「そうだろうな。影山さんのお手並み拝見というところだな」

「営業のトップが逆に総務や人事部門を統括することも可能なんでしょうかね?」

「営業のマネージャーとして、自分が動かずに、メンバーを動かせる人なら可能なんじゃないか?」

「自分がやらないと我慢できないタイプは駄目だということですか?」

「うん」

「どうします、もし大竹さんが営業部長になったら?」

「タケさんはないだろう。そもそも、総務部門もちゃんとまとめられてないんだから(笑)」


ひとりごと 

マネジメントという仕事は、業務内容を事細かく把握しなくてもできるのかも知れません。

それよりも、いかにメンバーに専門性を持たせ、各自の能力を発揮させるかを考えることが重要なのでしょう。

要するに、メンバーの長所を見い出し、そこを伸ばすような指導をすれば良いわけです。

そういう意味では、営業未経験者であっても、営業部門を統括することは可能ははずです。

むしろ、マンネリ化した組織を活性化するには、未経験者に舵を取らせることも必要なのかも知れませんね。


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