今日のことば

【原文】
毎旦(まいたん)鶏鳴きて起き、澄心黙坐(ちょうしんもくざ)すること一晌(いっしょう)。自ら夜気の存否如何を察し、然る後に蓐(しとね)を出でて盥嗽(かんそう)し、経書を読み、日出て事を視る。毎夜昏刻より人定に至るまで、内外の事を了す。間(かん)有れば則ち古人の語録を読む。人定後に亦澄心黙坐すること一晌。自ら日間行ないし所の当否如何を省み、然る後に寝に就く。余、近年此を守りて以て常度を為さんと欲す。然るに、此の事易きに似て難く、常常是の如くなること能わず。〔『言志後録』第245章〕

【意訳】
毎朝鶏の鳴き声で目を覚まし、しばらく心を澄まして黙して坐する。夜明けの清明な空気があるかどうかを察し、その後に寝床を出て顔を洗い口をすすぎ、経書を読み、日が昇ると仕事をする。毎晩夕方から夜の八時ごろまでに公務を終える。時間があれば古人の語録を読む。八時以降はまた心を澄ませ黙して坐すること一時ほど。日中の行いが正しかったかどうかを反省し、その後眠りにつく。私は近年、こうした生活を守って平素のきまりとしようと望んでいる。ところがこれは簡単そうでいて難しく、いつもこのようにできないことが多い

【一日一斎物語的解釈】
一日のルーティンを決めることはよいことである。理想的には、そのルーティンのなかに瞑想と読書を取り入れたい。


今日のストーリー

今日の神坂課長は、相原会長の誘われて食事に出かけたようです。

「会長、もう体調は大丈夫なんですか?」

「全然平気だよ。熱も37度より少し高いくらいまでし上がらなかったしね」

「よかったです。その声からして、喉も大丈夫そうですね?」

「うん、喉もほとんど痛くならなかったよ」

「では、かえって暇で仕方がなかったんじゃないですか?」

「そうなんだよね。でもね、おかげでじっくりと瞑想する習慣が身についたよ」

「瞑想ですか?」

「自宅療養のときは、主にこれまでの人生や仕事の棚卸しをしてみた。あえて書き留めることはせずに、ただ思い返して、あれこれ考えてみたんだ」

「効果はありましたか?」

「すばらしい効果があったよ。残りの人生をどう生きるかがかなりクリアになった気がするからね」

「なるほど、そんなに効果があるんですか?」

「うん。だから出社するようになってからは、毎晩寝る前に、30分くらい瞑想しているんだよ。今日一日の出来事を棚卸しするイメージだね」

「瞑想がルーティン化したわけですか?」

「うん。一日のうちにルーティンを作っておくことは大事だよ。いままでのルーティンに瞑想を加えたら、すごくすっきり眠れるようになったんだ」

「私はルーティンと呼べるようなものは、ほとんどないです」

「作った方がいいよ。大事なことは習慣化した方が身につくし、継続できるからね」

「あぁ、そう言われれば読書は習慣化しました。5年前には考えられなかったことです(笑)」

「すばらしい! でも、読書をして寝ると頭が冴えてしまって眠れなくならない?」

「それはあります。自分の仕事にどう活かそうかと頭をぐるぐる回転させているので、冴えてしまうんでしょうね」

「そこで瞑想をするといいよ。今日一日の自分の言動を振り返る。本で読んだことも加えて、明日以降のことをシミュレーションするイメージだね」

「なるほど、それは良いですね。さっそくやってみます!!」


ひとりごと

小生もルーティンと呼べるようなものはありませんでした。

そのせいか継続力に難ありの性分がなかなか修正されませんでした。

そこで、ある友人のアドバイスもあり、毎日ブログを書くことを始めました。

いまでは、これが小生のルーティンとなりました。

まさか2750日以上も続けられるとは、思ってもいませんでしたが、今では毎日楽しく物語を書いています。


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