今日のことば
【原文】
満を引いて度に中れば、発して空箭(くうせん)無し。人事宜しく射の如く然るべし。〔『言志晩録』第87条〕
【意訳】
弓を目一杯引き絞って的を射れば、矢が当たらないということはない。人生の出来事もこの射的と同じであって、よく考え、よく準備して行動すれば、失敗することはない。
【一日一斎物語的解釈】
考え得る限りの準備を尽せば、結果は自ずとついてくるものだ。
今日のストーリー
今日の神坂課長は、総務課の大竹課長と雑談中のようです。
「いよいよ今晩ですね。日本サッカー界の悲願成就なるか!」
「楽しみだね。今の日本ならやってくれそうな気がしちゃうけど、そう甘くはないんだろうね」
「これまで3度跳ね返されてきましたからね」
「クロアチアは前回大会の2位なんだよね?」
「それはそうですけど、4年経っていますから、別のチームだと思っていいんじゃないですか」
「まぁ、そうか。ドイツとスペインを撃破した今の勢いなら勝てるね!」
「ここからは、出来得る限りの準備をしたチームが勝つんじゃないですかね」
「そうだね。そういう意味ではクロアチアの方が試合日程が過密なんだよね?」
「そうなんですよ。準備をする時間は日本の方があったはずです」
「その時間を有効に使えたかどうかだね」
「結果がそれを証明するでしょう」
「運も実力のうちと言うように、しっかり準備をしたチームの方にサッカーの神様がご褒美を与えてくれるんだろうな」
「そのご褒美を日本がいただけますように!!」
「今日は早く帰って、メシ食って、風呂入って、酒を準備して試合をみないとね!」
「タケさん、酒を飲んだら寝ちゃうんじゃないですか?」
「それが一番心配なんだよねぇ」
「試合開始までに万全の準備をしてテレビの前に座って、そのまま落ちてしまったとしたら、タケさんはサッカーの神様に見放されたことになりますね!」
「神のご加護を!!」
「酒を飲まなきゃいいだけじゃないの??」
ひとりごと
さぁ、いよいよ本日深夜、日本サッカー界に新たな歴史が加わるかも知れません。
各選手はそれぞれが万全の準備をして臨んでくれるでしょう。
そしてなにより森安監督は、最高の準備をして、ベストの戦術を繰り出してくれるはずです。
とにかく、しっかりと目に焼き付けたいと思っています。