今日のことば
【原文】
英傑は非常の人物にして、固(も)と不世出たり。然れども下位に屈して志を得ざれば、則ち其の能を肆(ほしいまま)にする能わず。幸いに地位を得れば、即ち或いは遠略を図ること、古今往往に之れ有り。知らず、当今諸蕃(しょばん)君長の人物果たして何以(いかん)を。蓋し備有れば患い無し。我れは惟だ当に警(いましめ)を無事の日に致すべきのみ。〔『言志晩録』第113条〕
【意訳】
英雄豪傑とされる人は非凡の人物であり、滅多に現れるものではない。然し、このような人物でも低い地位にあってその志を得ることがなければ、その才能を存分に発揮できない。幸いにして立派な地位を得たなら、遠大に策略を企てるのは、古今にしばしば見られるところである。現在、諸藩の君主たちが果してどんな人物かは知らぬ。ただ思うに彼等が如何なる人物であろうとも、平素、自己に備えがあれば何らの患いも生じない。私はただ無事泰平の時に万全の警戒を怠らないようにしたいものだ。
【一日一斎物語的解釈】
組織のミッション達成は、リーダーの能力に負うところが大きい。しかし、それ以上に大事なことは、日ごろから緊急事態に備えて準備を怠らないことである。
今日のストーリー
仲良し同期三人組が今年の打ち上げをしているようです。
石崎「去年はできなかったからな。2年ぶりの同期会だな」
願海「またコロナは増えているみたいだけどね」
善久「今日だけはそんなことは忘れて楽しもうよ!」
石「それにしても、ガンちゃんはいいよな。大累課長は優しそうだもんな」
善「たしかに。カミサマは相変わらずよくキレるもんな」
願「そうかな? 僕は、神坂課長は良い上司だと思うけどなぁ」
石「組織はリーダーの器以上にはならない、って故野村監督が言ってたらしいよ」
願「僕は神坂課長は悪い上司だとは思わないけど、仮にそうだとしても、自分達は自分達のやるべきことをしっかりやれば良いんじゃないのかな?」
石「たしかに、カミサマが何を言い出すかわからないから、俺たちだけで緊急事態を乗り切る準備ができるようになったよな(笑)」
善「そうそう。ダメな上司の方が部下は成長できるのかもね(笑)」
神「おい、そこの小僧ども! ダメな上司って誰のことだ?!」
善「げっ、カミサマだ!」
石「なんでここにいるんですか?」
神「ばかやろう! ここは俺がお前に教えた店だろ!」
石「あっ、そうだった。よく周りを確認すべきだった」
神「全然緊急事態への準備ができてねぇな、お前らは!」
ひとりごと
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